皆さんは雑談は得意ですか?
気を遣う上司、取引先のお偉いさんや義理の両親などの下手なことを話せない人と雑談する時に、ただ愛想笑いを続けてしまっているだけの人いませんか?
私は愛想笑いめちゃくちゃ使います。関係性が微妙な人と、何を話せば良いのか分からず、ただ、円滑に話を続けるために「愛想笑い」をしてしまいます。
そして「疲れます」。
そんな感じの私が、以下の本を読んで、少し楽になったので皆さんにもコツをお伝えします。
「超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける」(五百田達成著)を参考に気軽にできる雑談のコツをお伝えしたいと思います。
超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける (五百田達成の話し方シリーズ) 価格:1,430円 |
雑談とは
まず、「雑談」の定義を確認しておきましょう。
雑談とは「微妙な関係な人と、適当に話をしながら、なんとなく仲良くなる」ことを目的とした繊細な会話方式です。
普通の会話とは次のいずれかだと思います。
- 仲が良くなることを目的とした、気を遣わない楽しいおしゃべり
- 仲が良くなることを目的としない、ビジネスとしてする大人の会話
私たちはこの2パターンは小さい頃から学校で、①は友人と、②は先生と練習を重ねてきていますが、雑談とは、①②どちらとも異なる「なんとなく仲が良くなる」ことを目的とした「第3の会話」なのです
雑談はビジネスともおしゃべりとも性質が異なる会話形式。社会に出て初めて経験する会話だからできなくて当然!!
雑談とは会話のパターンが異なるのに、それに気づかずに見よう見まねでやれば、苦手意識を持つのは当然です。
これからは、これからお伝えする「雑談に適した話し方」=「雑談力」を身につけて、愛想笑いをするだけの雑談はやめたいですね!!
雑談のルール
まず雑談力をつけるにはルールを確認しておきましょう。
雑談のルールは大きく分けると3つです。
- 会話に内容はなくて良い
- 気持ち・体験を話す
- 相手の否定・アドバイスはしない
それでは一つずつ確認していきましょう。
会話に内容はなくて良い
一番雑談の核となるルールです。雑談には面白い話や結論はいらないのです。
雑談の目的はなんとなく仲良くなること。要するに「人間関係の構築」です。
つまり「会話により警戒心を解き、スムーズで円滑な関係にいこうするための前座」であり、別に面白く、中身がある話はしなくてもよいのです。
なので、雑談とは「中身のない会話をラリーすること」という意識を持つことが必要となります。
気持ち・体験を話す
次もまたとても大切なルールです。どこかで仕入れた情報ではなく、自分の感情や気持ち、経験や体験を主に話すようにしましょう。
気持ちを伝えると気持ちが近づきます。
人間関係の構築が目的なので、気持ちを近づける必要があります。
ググれば出てくる情報、共通の知人の話で会話するのではなく、自分の楽しかったこと、困ったことを話すことで関係を構築する第一歩となります。
相手の否定・アドバイスはしない
話を聞くときの守るべきルールです。
相手をとことん肯定して、とことん共感しましょう。
例えば、「最近暑くなってきたから、エアコンつけっぱなしで寝てたら風邪ひいちゃったよ〜」という会話に対して
え〜でも昨日涼しかったじゃないですか。エアコンは必ずタイマーでセットして切らなきゃダメですよ。
こんな会話してませんか?
ダメダメです。改善すべきポイントは2点です。
1点目は、「でも昨日涼しかったじゃないですか」で否定しているところです。
2点目は「エアコンは必ずタイマーでセットして切らなきゃダメですよ」でアドバイスしているところです。
この二つのダメなポイントをされたことがある人ならわかると思いますが、求めていないアドバイスや中身のない会話で否定をされると不愉快な気持ちになります。
そもそも、雑談での聞くときのポイントは「相手の気持ち・体験を話してもらう」ことです。
否定・アドバイスをしてしまうと気持ちが離れてしまうので、多少相手が間違っていようが、多少意見に食い違いがあろうが、雑談の中では無視するべきなのです。
事象別雑談のコツ
「超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける」の中では初対面編、知人飲み会編、職場ビジネス編と三つの章にシーン別に別れて、そのシーンごとの注意事項が掲載されています。
どのシーンでも使えるテクニックであり、その中でも、私が参考になったテクニックを私なりにまとめてみたいと思います。
趣味の聞き方
「ご趣味はなんでしょうか?」たまに聞いたり、聞かれたりしますよね?
これって聞かれた方困りません?
本当に何年間もやり込んでいて、堂々と趣味であると言えるものがあれば別ですが、この質問では、始めたばかりの趣味は趣味として言っていいものか・・・などと相手に余計なことを考えさせてしまいます。
こういう時は、「最近ハマっているものありますか?」と聞きましょう。
この質問であれば、どう思われるかと他人の評価を気にせずに素直に語ってくれてます。
質問の仕方を少し変えるだけで、話がとても弾むのでおすすめです。
WHYではなくHOW
話の中で相手がしていることに対して「それはなんでですか?」なんてこと言ったりしてませんか?
例えば、「納豆が嫌い」という投げかけに対して
「①なんで嫌いなの?」と「②どれくらい嫌い」なのであれば、②の方が会話の幅が広がりますし、相手も否定された気になりにくいので、気持ちよく話せてもらえます。
「なんで」と聞くと相手は否定された気になります。「どのように」を意識して聞くようにしましょう。
関係性を明白にする
雑談というと対等な関係で話をするイメージがありますが、上司やお偉いさん相手であれば、「先生と生徒」のような関係。つまり「教えてください」というスタンスで会話をします。
教えてくださいのスタンスで行くことで、対等の関係から上下の関係に移ります。難しい話や知らない話をされたら、「なんですか?教えてください」のスタンスで聞き、気持ちよく話してもらうのです。
この関係でいいと意識するだけで、気構えずに雑談をすることができます。
自分から話しかける
これ、コミュ障の方はやっていない方多いと思います。(俺もやってません笑)
例えば、エレベーターで上司と思いがけずに二人になった時、何を言えばいいか分からず、目をそらしたりしていませんか?
それNGです。
上司の気持ちになってください。無視されると不愉快な気持ちになりますよ。
なので、自分から「お疲れ様です。」と声をかけましょう。
無視をせずに「積極的に声をかけて、雑談をした」という事実が大切です。
まとめ
今回は雑談の基本ルールと事象別の注意事項をまとめてみました。
雑談が上手な人や、世渡り上手な人は無意識で行っている感覚のものだと思います。
私はそういうのが苦手なので、なるほどと気付かされることばかりでした。
五百田達成先生の「超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける」のほぼ要約になってしまいましたが、本書の中では、もっと分かりやすく、とても参考になる内容が書いてあります。
最後まで閲覧いただきありがとうございました。
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